なぜ香川県はうどんが有名?亀井勇樹がルーツに迫る
こんにちは、亀井勇樹です。
香川県は「うどん県」と宣言するほどに、うどんを愛し毎日のようにうどんを食べています。
うどんといえば小麦粉、水、塩が材料のシンプルな料理です。
そのうどんが、なぜここまで香川県で有名になったのか、そのルーツに迫りたいと思います。
讃岐うどんの起源とは?
讃岐うどんの起源は2つの説があります。
弘法大師説
讃岐うどんは、弘法大師が唐から持ち込んだ練った小麦粉をゆでて食べる「混沌(コントン)」がルーツではないかと言われています。
弘法大師は真言宗の開祖として知られていますが、香川県ではかなりの有名人です。
県内には記念碑や誕生の地として知られる善通寺等があり、観光コースとして組まれています。
弘法大師が遣唐使で唐に渡った際に、唐で食べられていた混沌を知ります。
ちなみに混沌とはワンタンの事で実際には餛飩(フントゥン)と呼ばれる料理です。
外国語特有の発音を間違えて聞き取ってしまったために、出来たのがうどんです。
団子が麺になった説
昔から香川県は干ばつの多い地域として有名でした。
例えば昭和14年大干ばつのため、全体の半数以上が被害を受けました。
他にも過去の歴史の中で多くの干ばつを経験しています。
そのため米は香川県民にとって贅沢品であり主食にするのは難しいものでした。
そこで考えられたのが小麦です。
小麦は水が少なくても育つため、香川県では貴重な食料となりました。
室町時代には既に団子状の料理が広まっており、それが発展を遂げてうどんになったとされています。
江戸時代に狩野休円清信により描かれた金毘羅祭礼図にはうどん屋が既に描かれていました。
どちらの説も香川県では有力で納得のいく説明となっています。
香川県の主食は米ではなくうどん
先述した通り、香川県のうどんの歴史は深く、その思いは統計上にも反映されています。
うどん屋の店舗数は、日本全国の都道府県別統計において1位を獲得。
さらに、うどん用小麦の使用量も1位となっています。
逆にお米の消費量は全国でもっとも低いという結果が出ました。
このことから、香川県では主食としてうどんが食べられていることが分かりますね。
農家がうどん屋?
香川県の農家では米ではなく小麦を生産していることが多いです。
昔から生産しうどんを打ってきた農家では、その技術が脈々と受け継がれてきました。
そのためか歴史のあるうどん屋さんでは畑を持っていることもあります。
普通のうどん屋さんのルーツを辿っていくと、農家に行きつくこともあるほど。
シンプルな料理ながらここまで店によって味が異なるのはプロだからこそわかる小麦の技術がそこにあるからです。
亀井勇樹のまとめ
香川県のうどんのルーツを辿っていくと長い歴史とともに香川県民の努力が垣間見えました。
小麦、水、塩という至ってシンプルな料理に、ここまで思いが詰め込まれているのには驚きです。
香川県に足を運んだ際はうどん巡りとともにルーツを辿ってみるのも良いかもしれませんね。
以上、亀井勇樹でした